家族からの要望:

いつもお世話になっている介護サービスへの利用者からの率直な要望です。回答が寄せられたものに関しては順次掲載していく予定です。意見を交換しあうことでお互いに理解し、より深く繋がっていけたら素敵ですね!


 

*ケアマネージャーさんへ

 

  • 翌月のケアプランを立てる際、デイサービスなど利用施設からの報告を電話で聞くだけでなく、本人の実際の様子を見に行ってほしい。短時間でよいので月に1度くらいは見てきてほしい。
  • 看取りを終えたばかりの頃、今まで支えていただき頼りにしていたケアマネさんと、突然縁が切れてしまうのがとても心細いです。ひとり社会から切り離されてしまったような孤独感に襲われます。介護を終えたらおしまいではなく、できればしばらく、例えば最初は1週後に、次は1ヶ月後に、といった感じで連絡をくださると嬉しいです。

 

 

*地域包括支援センターへ

 

  • 相談職の対応レベルを上げて欲しい。「お宅だけが大変じゃないんだよ、もっと大変な人だっているんだよ」と言われた。このセリフって我慢しなさい 黙りなさい って聞こえる。包括の職員って地域ごと固定だけど、包括こそ職員の配置換えをして欲しいです。(包括間の職員出向や転勤)

 

 

*デイサービスセンターへ

 

  • 初期の認知症の場合、身の回りのことはほぼ自分でできるので、ほったらかしにされてしまう。職員さんは手のかかる重度利用者さんのお世話中心になってしまいがち。もっと認知症をすすませないプログラムをやってほしい。
  • もう少し体を動かす工夫があったらいいと思います。なぜかと言うと、ディサービスでお世話になった日は足がとってもむくんでいます。家での生活の日は見受けられる事はないです。一長一短かなぁと感じつつもお願いしたいです。
  • 認知症でも身体が元気な人は多いので、椅子に座ったままの体操では物足りない。もっと身体を動かすプログラムも入れてほしい。
  • 1日の動きが皆目わからず”かくれみの”を着て見学したいと思っていますがそれも叶わず、なにしろ本人はいまだに自分が行なっていることも、何をしたかも一切忘れ、聞き出すことができません。
  • 連絡帳によく書かれる「お変わりなく過ごされました」はあまり意味がないので、その日どんなことをしたか等書いて貰えると様子がわかって嬉しい。   
  • 夕方の時間の延長をしてもらえると助かる。延長ができれば、ショートステイを使わなくてすむこともたくさんある。

 

 

 

*施設スタッフさん、介護士さんへ

 

  • 名前を覚えたいので名札をつけてほしいです。普段、介護士さんとあまり話す機会もないけれど、認知症の母をあたたかくお世話してくださる介護士さんのことを私は時々、親戚、身内のように錯覚してしまうことがあります。家族にとってはそれだけ近しい人に感じられています。介護士さんに対する言い尽くせない感謝の気持ち、頼りたい気持ちとともに「介護士さんと仲良くなりたい」という気持ちが家族にはあります。首からぶら下げる名札は邪魔になるからと、つけていない方が多いのですが、布で縫い付けるとか大きめの刺繍とか、動作の支障にならない方法でつけてくださると嬉しいです。名前を知りたいです。

 

 

*ショートステイへ

 

  • ショートへ行くと認知症がすすむ、と言われている。帰宅してから混乱する。デイサービスのようにレクリエーションを取り入れて脳活性してほしい。 

施設より:

ショートではいつもと違う環境での生活に慣れてもらうことが先。本人が落ち着かない状態でのレクリエーションは無理。

 

レクリエーションを実施している施設も有り。

 

医師より:

そもそも混乱するのが認知症。見知らぬ環境で寝泊まりし、帰宅すれば混乱するのは当然

 

  • 帰りの時間が早すぎる。3時頃には家に戻されてしまう。ホテルと違い2泊3日なら3日分の料金を払っているので、最終日の時間をもう少し長くしてほしい。 
  • ショートステイ利用時、預けて時間が経っていないのに本人の様子を見ないで大きな声を出したので「迎えに来て下さい」、迎えに行くと「落ち着いて大丈夫ですので2泊3日大丈夫です」その時のストレスは忘れることができません。

 

 

*介護老人保健施設へ

 

  • 老健と病院が一緒になっている施設に入所していました。肺炎になり病院に移動すると思っていました。施設の看護師は「病院と同じ治療ですから、このまま治療します」と言う。点滴で3週間、レントゲンの結果、少しずつトロミ食が始まりホッとしていました。本人も口から食べれることが楽しみで、見ていて嬉しかったです。そんな日常から1週間後、スタッフの食事介助で誤嚥性肺炎、心肺停止、見る見る血の気が無くなりグッタリ。すぐ看護師吸引、心臓マッサージの処置。病院で治療してほしいと頼んだが、経過がわかっているから施設で看るとの説明。施設は夜は一人で2階〜5階まで120〜130人を見ると聞いた。病院への移動をお願いしても聞き入れてもらえず不安でした。おかげと翌日朝気が付き、又点滴治療、結局21日目に亡くなりました。その死亡原因「レビー小体型認知症」え? 何? 訳わからない! 

 

高齢者医療に詳しい医師によると、誤嚥に関しては「老化で飲み込む機能が衰えてしまっている」ということで、必ずしも介助の仕方に問題があるということではないそうです。